2015年2月11日 星期三

深幸

両の手を繋ぐ事など
永久にない気がしたのに
進めない道の先には
誰かがずっといてくれた

見知らぬ幸せさえ
壊れる事を祈り
それでも信じる事
やめなかった、感じ取ってた

痛みを消して
昔を越えて
人はそう、少し強くなるの
契りなくても
忘れないよう
もう泣く事はやめた。

儚さと時は回って
怖れを連れて彷徨う
許そうと、最後の言葉
胸に抱きただ待っていた。

一つを失ったら
全てが崩れそうで
泣き声あげていたら
他の声が聞こえなくなる。

誰かを守り
そして守られ
それを知る時に強くなるの。
寒さを捨てて
孤独と別れ
信じ抜く事決めた。

散りばめた青の
飛び立った跡を
追いかけて
躓く事もあった。
その時は「夢を見てるだけ」と
言い聞かせて
現(うつつ)を編んだ。

今日を生きてく

暗い海など
疾(と)うに見飽きた
誰よりも、深く潜ったから。
痛みは過去に
想いは未来(さき)に
次の夢を描いた。

ハルガスミ

雪解け水が 葉を伝い
やわらかな陽の差す窓際
ゆらり揺らぐ 春の風が
身をそよぐ

浅く眠る 仔猫の背を
やわらかく撫でる手も
ふわり浮かぶ 綿毛のように
儚げで

「どうして 好きになったの?」
今でも分からないけど
君が歌ったあの唄 思い出す───

春の雨と共に 降り積もる雪は
まだ解けずあの日のまま
好きになるその度 終わりを想像(かんが)える
臆病なバケモノ

夢(ひと)を食らう異形

天井(スーフ)を打つ 雨の鼓動
視界はすでに煙り
ぽたり落ちる その音にも
耳を伏せ
「どうして 変われなかったの?」
あんなに好きでいたのに
君の笑顔も 声も
忘れられないくせに

春の雨と共に 降り積もる雪は
まだ解けずあの日のまま
好きになるその度 終わりを想像(かんが)える
臆病なバケモノ

雪解けの 雨が降り
季節が廻(めぐ)っても
君との時間(とき) 過ごした全て
忘れないから

いつもと同じ台詞 「ばいばい」の言葉
あふれ出す雪解け水
痛いほど笑顔で 震える声のまま
ドアを開け───

最初で最後の 本気の恋でした
臆病なバケモノは
他人(ひと)の愛し方と 泣き方を知りました
泣き虫は 可能性(ゆめ)を見る
君を記憶(むね)に抱いて

さよなら ありがとう